心身共に負担の少ない
治療を目指して
この度は西宮敬愛会 低侵襲治療部門 COKUのホームページをご覧いただき、まことにありがとうございます。
COKUは兵庫県に根ざした医療を提供してきた医療法人 敬愛会の新しい治療部門として誕生します。このCOKUという名前は限りなく零に近い単位である虚空(こくう)に由来しており、患者様の負担をできる限り小さくしたいという思いを込めて命名いたしました。
私たちはこれまで消化器外科医として最新のロボット手術、大きな消化器がん手術を含め幅広く手術を行ってきました。中でも特に鍛錬を重ねてきたのが腹腔鏡手術(傷の小さな手術)です。その経験の中で、患者様の身体的・精神的な負担をできる限り少なく手術を行う施設を創設したいと考え、今回の新部門立ち上げの着想に至りました。
近年、大きな総合病院の外科部門はその労力の大半をがん治療や救急疾患に費やしており、鼠径ヘルニア(脱腸)・胆のう疾患・虫垂炎などの良性疾患については十分な人的資源や時間を割け無い状況にあります。そのような医療環境の中で、十分な経験、資格を持った私たちが良性疾患に対して手術治療を提供することは患者様にとっても地域医療にとっても意義があると考えております。
COKUでは可能な限り安全な環境で行うため、大きな総合病院にも負けないクオリティの手術施設を建設し、専門医による麻酔管理の元で手術を行います。また私たちの経験を活かし、単孔式腹腔鏡手術(一つの傷で行う腹腔鏡手術)を中心に低侵襲な手術を行います。さらに、当施設では日帰りまたは短期入院を選択できるようにいたしました。身体的・社会的な状況に応じて、患者様のご要望にお応えします。
スタッフ一同、COKUという名前に込めた思いを胸に、患者様の体と心に対する負担をできる限り少なくできるように努めてまいります。
西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門 COKU 主任部長 大塚 正久