鎮静剤とは、いわゆる「麻酔薬」のことです。内視鏡検査において、たとえば胃カメラであれば咽頭反射(のどに内視鏡があたることで「おえっ」となること)が起こって苦しいですし、大腸カメラであれば痛みがつらく感じます。丁寧な内視鏡操作でこれらの苦痛を減らすことはできますが、どんなに丁寧にしても反射が強く出る方や、痛みやお腹の張りが強く出る方はいらっしゃいます。そのため検査を楽に受けていただくために鎮静剤を使用します。ほぼ眠った状態で検査をうけることができるので、「気づいたら検査が終わっていた」ということになります。
鎮静剤を使用した日は、目が覚めていても薬が体内に残っているため、車や自転車の運転による事故の危険性があります。当日はご自身での自転車を含む車両を運転しての帰宅はできません。
ご自身で運転の車両に乗ってこられた場合は鎮静ができませんので、
鎮静剤なしでお受けいただくか、検査日を変更することになりますのでご注意ください。
鎮静剤を使用すると、覚醒までに一定時間リカバリールームでの休息が必要となります。
薬の効き方には個人差があり、覚醒まで予定より遅くなることがあります。
検査後にゆとりのあるスケジュールでお越しください。