胆のう疾患 – 西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門「COKU」

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胆のう疾患

胆石や胆囊ポリープが対象疾患です
胆のう疾患
胆のうはこのような臓器です
About Gall Bladder

胆のうのことを知っていますか?

体内の胆のうの役割について:
肝臓では、脂肪を消化・吸収するために必要な胆汁という消化液が合成され、胆管(胆汁の通り道)を通り十二指腸に流れていきます。その途中に胆のうがあります。胆のうは胆汁を貯留・濃縮して効率よく消化管へ流すためにある袋状の臓器です。胆のうには以下のような病気があり、症状があるものもあります。
こんな症状がある人は要注意:

✓ 過去にみぞおち(心窩部)に激しい痛みがあった

✓ 健診などで胆のうに石やポリープを指摘された

胆のうには次のような
病気があります
Diseaser

胆のうにおきる病気とは?

胆のう結石症 (胆石)

さまざまな原因(感染、生活環境、体質など)により、胆汁中の成分が析出して胆石が形成されます。胆のう結石症とは、それが胆のう内にできることです。疼痛発作などの症状がある場合は手術適応となります。無症候性胆石症は原則的には経過観察です。ただし、胆のう壁肥厚例では癌との鑑別の必要があり、将来的に急性胆嚢炎のリスクもあるため、相談のうえで手術適応を考慮します。

胆のうポリープ

胆のうポリープは胆のう内にできる隆起性変化の総称です。最も多いのは胆汁に含まれるコレステロールが胆のう壁に沈着して隆起するコレステロールポリープですが、他の種類のポリープや大きなものは癌を疑う必要があります。
胆道癌診療ガイドラインでは「胆のうポリープが10mm以上で、かつ画像上増大傾向を認める場合、または大きさにかかわらず広基性の場合、胆のう癌の頻度が高く胆囊摘出術が推奨される」とされています。

胆のう腺筋腫症 (アデノミオマトーシス)

胆のう壁のびまん性あるいは限局性の肥厚を特徴とする病変で、胆のうの粘膜上皮が胆のう壁の筋層にまで陥入したRokitansky-Ashoff洞(RAS)と呼ばれるものが増生したものです。無症状の場合には積極的な治療は必要ありませんが、胆のう結石や胆のう炎を伴い、腹痛などの症状を認める場合には手術適応となります。
また胆のう癌との鑑別が困難な場合に手術を行うこともあります。
負担の少ない手術です
Procedure

短期の入院で手術が可能です

手術から入院までの流れについて:

手術は全身麻酔下に行います。当院では臍部の約2cmの傷と、細径鉗子を使用した心窩部(みぞおち)の数mmの傷で行う腹腔鏡手術(Reduced port surgery)を行っています。体格や手術の既往に応じては、5mmのポートを追加することもあります。手術は胆のう管と胆のう動脈を確認した後に、これらを切離して胆のうを肝臓から剥がして臍部の傷から摘出します。摘出後に、傷を縫い閉じて手術は終了です。傷は溶ける糸で縫いますので、抜糸の必要はありません。
多く行われている手術ですが、周囲には重要な脈管などが多く存在し、専門的な知識が必要です。
当院では、基本的に一泊入院で行っています。
翌朝に採血を実施して、肝・胆道系酵素の上昇などがないことを確認してから退院していただきます。
傷の大きさと部位
腹腔鏡下胆のうの摘出術のイメージ図(全体図)
手術のイメージ図(胆のう)

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