外科部門 – 西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門「COKU」

予約・お問い合わせ
お問い合わせ電話番号
0798-64-0059
0798-64-0059
医療関係者の皆様へのご案内はこちら

ブログ

外科部門

2023.11.20

COKU消化器外科部長の三賀森です。

11月17日に岡山で第85回日本臨床外科学会総会の総会特別企画で発表を行ってきました。

テーマは「魅力的な外科であるために必要な施策を考える」でした。外科医として若手の先生にいかに外科および手術の魅力を伝えるか、働く環境を整えるかという内容が多く挙げられていました。そのために、さまざまな病院や大学でいわゆる古い外科医像である「厳しさ」「根性」といったものから脱却を図ろうとされている発表が多くありました。

私自身もビジネス書や指導論といった本を多く読んで、指導方法についての考えをまとめました。今の若い世代はこうだから・・ではなく、本当に伝えたい内容が伝わる方法はどういったものだろうかということを考えました。命にかかわる現場では時に厳しくなることもあります。しかし、本当に相手に大切なことを伝えるためには「丁寧な」指導方法を勉強する必要があります。

また、外科医としてのキャリアについても少し触れました。消化器外科は学会や医局のキャリアの見せ方が単線型のキャリア形成であるように感じます。手術以外にも留学、論文、研究とオールマイティな人がのみが狭きゴールにたどりつける道は、もちろんあこがれるものだとは思います。しかし、現場の最前線で手術の腕を振るう根っからの臨床医ももっと評価もされるべきだろうと思います。多様なキャリアプランが見えてこそ、若手の先生も安心して外科の道に入っていただけるのだろうと思います。

当院での治療は手術が主体のまさに臨床最前線の治療となります。そこに我々が学んできた研究マインドを盛り込み、洗練された治療を心がけていきたいと思います。

2023.11.20

我々COKUの名前の由来である“虚空”の名前を有されている菩薩がおられるのをご存知でしょうか?

知恵の神様である虚空蔵菩薩です。

ある菩薩の解説によると虚空蔵菩薩は『虚空(大空)のように無量の福徳・智慧(ちえ)を具(そな)え、これをつねに衆生(しゅじょう)に与えて諸願を成就させる菩薩である。』とされ、広大な宇宙のような無限の知恵を人々に与える菩薩とされています。

京都の嵐山にこのCOKUにも由来がある虚空蔵菩薩を本尊とされているお寺があることを知り参拝してきました。

虚空蔵法輪寺は風光明媚な京都の嵐山にあり、観光も兼ねて家族と伺いました。

法輪寺の舞台からは渡月橋や嵯峨野を一望でき、眺望も素晴らしいものでした。また、お寺は神社仏閣特有の凜とした佇まいはありましたが、虚空蔵菩薩の全てを包み込むオーラのためか柔らかい雰囲気も持ち合わせていました。

さて、以前にも書いておりますが、COKUには患者様のご負担をゼロにしたい問い思いを込めていますが、もう一つ別の意味があります。虚空には仏教用語で『何も妨げるものがなく、すべてのものの存在する場所としての空間。』という意味もあります。

このCOKU開設にあたり、これまでには医療機関には無いような新しい施設にしたい、限度という縛りを設けない無限の可能性を持った施設にしたいという思いも込めました。

虚空蔵菩薩を拝観し、この零に近い単位としての“虚空”と無限の広がりとしての“虚空”に思いを馳せ、今後もこのCOKUの精神を忘れずに前に進んでいくという思いを改めました。これからも、COKUのメンバー皆で低侵襲性の追求と全てを包み込む優しい診療を目指していきます。

2023.11.07

11月7日、関係者の方々にご臨席いただき、竣工式を執り行いました。

斎主を廣田神社からお招きし、神事を催していただきました。

COKUの外来ブースでの式典でしたが、現代的な建築の中で古式床しい式典が進んでいく様子は神々しい雰囲気であり、今後のCOKUの明るい未来を象徴しているようでした。

COKUには手術室が2部屋(ロボットも導入可能)、外来ブースが3部屋、リカバリー2部屋とクオリティとしては大病院にも引けを取らない施設となっております。

また、今後、搬入を予定している手術器具もそれぞれのメーカーの最新機器を取り揃えており、麻酔器・麻酔モニターも最新のものを導入しています。これらの機器を駆使して、鼠径ヘルニア・胆のう疾患などの外科的良性疾患に対して、安全性を追及した治療を行っていきたいと思います。

この竣工式を無事に終え、COKU設立までにお世話になった方々への恩返しと共に患者様にCOKUの理念を追求した治療をご提供できるように思いを新たにしました。

我々はこの新しい施設で常に前を向いて進んでまいります。

2023.11.06

COKU 主任部長の大塚正久です。

新規開設準備が順調に進み、12月4日より診療開始予定となりました。

診療開始にあたり、新規メンバーを迎えチーム一丸となって準備を行なっております。

さて、2018年の年賀状を見返していると、同僚の外科医の先生からの『大塚先生、良性疾患センターはいつ開業ですか?』というコメントを見つけました。COKUの計画は5年以上前から構想していた事を思い出し感慨深く感じております。

私がCOKUの計画を立てはじめた頃は、大腸外科医として大腸がんや外科的良性疾患の手術をほとんど腹腔鏡で行なっていました。しかし、約20年前の私が研修医の頃は依然として開腹手術が主流でした。その当時に比べると手技や器具の進歩によって患者様のご負担が小さくなった事を常に肌で感じており、そのような手術手技の変遷を実臨床でリアルタイムに見ることができた経験が低侵襲治療(負担が少ない治療)を謳ったCOKU開設の原動力になりました。

今後、我々消化器外科医が行う手術はロボット手術などによるハイテク化が進んでいくと思います。COKUはロボット手術の導入にも十分対応できる施設になっています。ホームページ上でも記載していますが、COKUは限りなく“ゼロ”に近い単位である“虚空”から命名しました。COKUの『患者様に対するご負担を心身ともにゼロに近づけたい』という理念を実現できるように、我々は最新のコンテンツを導入し更なる低侵襲な手術の構築と治療レベルの向上を常に行なっていきます。

鼠径ヘルニアや胆嚢疾患など外科的良性疾患でお困りの患者様にCOKUで治療を受けて本当良かったと感じていただけるように、我々は最善の治療を心掛けてまいります。

2023.11.02

この度、12月4日に新規開設を行う医療法人敬愛会 低侵襲治療部門 COKUのホームページを公開いたしました。
ご利用される皆様にとってより見やすく、情報を見つけていただきやすいホームページを目指します。

今後も当サイトを充実させ、患者様にCOKUのことをより知っていただけるように定期的に更新していきます。
今後とも多くの患者さまにCOKUのことを知っていただき、安心してご利用いただけるよう、
内容、情報の充実を図ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

引き続き、何卒宜しくお願いします。

お探しの情報は見つかりましたか