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第85回日本臨床外科学会

2023年11月17日に岡山で第85回日本臨床外科学会総会の総会特別企画で発表を行ってきました。

テーマは「魅力的な外科であるために必要な施策を考える」でした。外科医として若手の先生にいかに外科および手術の魅力を伝えるか、働く環境を整えるかという内容が多く挙げられていました。そのために、さまざまな病院や大学でいわゆる古い外科医像である「厳しさ」「根性」といったものから脱却を図ろうとされている発表が多くありました。

私自身もビジネス書や指導論といった本を多く読んで、指導方法についての考えをまとめました。今の若い世代はこうだから・・ではなく、本当に伝えたい内容が伝わる方法はどういったものだろうかということを考えました。命にかかわる現場では時に厳しくなることもあります。しかし、本当に相手に大切なことを伝えるためには「丁寧な」指導方法を勉強する必要があります。

また、外科医としてのキャリアについても少し触れました。消化器外科は学会や医局のキャリアの見せ方が単線型のキャリア形成であるように感じます。手術以外にも留学、論文、研究とオールマイティな人のみが狭きゴールにたどりつける道は、もちろんあこがれるものだとは思います。しかし、現場の最前線で手術の腕を振るう根っからの臨床医ももっと評価もされるべきだろうと思います。多様なキャリアプランが見えてこそ、若手の先生も安心して外科の道に入っていただけるのだろうと思います。

当院での治療は手術が主体のまさに臨床最前線の治療となります。そこに我々が学んできた研究マインドを盛り込み、洗練された治療を心がけていきたいと思います。

 文責 西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門 消化器外科部長 三賀森

臨床外科学会学会発表(三賀森)

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