西宮敬愛会病院低侵襲部門COKUは、2023年12月に消化器外科領域の良性疾患である、鼠径ヘルニア(脱腸)、胆のう疾患などに対する腹腔鏡手術を中心に行う施設として外科部門の診療を開始しました。
すでに多くの患者様に腹腔鏡手術による治療を提供させていただいておりますが、低侵襲診療の幅を広げ、更に多くの患者様に対して診療を行えるように、消化器内視鏡(胃カメラ、大腸カメラ)を用いた診療を中心に行う内視鏡部門を2024年4月より増設します。
この新規内視鏡部門では、胃カメラ・大腸カメラによる診断はもちろんですが、内視鏡を用いた治療も積極的に行なってまいります。
当院は入院施設もあるため、大きいポリープや早期の消化器がんに対して、内視鏡的粘膜切除術(EMR)また内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)といった治療を行なっていきます。
また、消化器にご不安のある方を対象に消化器ドックも開設します。消化器ドックでは内視鏡による診断はもちろんですが、CT、腫瘍マーカーを含む各種採血検査を加えることで総合的な消化器疾患の診断に努めてまいります。
今後、COKUでは外科部門の腹腔鏡手術と内視鏡部門の消化器内視鏡診療・治療を2つの柱として、阪神間の方々に低侵襲治療を提供していきたいと考えております。
西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門 主任部長 大塚正久