西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門 COKU 主任部長の大塚正久です。
師走の時期を迎え、今年も残りわずかとなりました。この12月で西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門 COKUは開設1年を迎えました。この1年間、COKUの理念である体にも心にも優しい治療を患者様に提供できたのは、皆様のおかげと感謝しております。
さて、外科部門は私と三賀森消化器外科部長の2人で手術体制を整えて開始しました。安全に手術することを第一に手術は外科医二人で行なっており、1年間で約300人の患者様に手術を受けていただきました。日帰り手術も入院も可能な当院の方針は多くの患者様のニーズにお答えすることが可能と考えております。現在、われわれは週3日を手術日としておりますが、手術の患者様をお待たせすることも増えてきましたので、2025年4月からは手術経験が豊富な消化器外科医を1名増員し、麻酔科の人員も充実させて、手術日を週5日に増やす予定としております。今後、更に多くの鼠径ヘルニア(脱腸)、胆のう疾患などの患者様にCOKUの外科診療を受けていただけるように万全の体制を整えていく所存です。
今年の4月からは嶋吉消化器内科部長を迎え内視鏡部門も併設し、胃カメラ・大腸カメラによる診療はもちろん、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、ポリペクトミー、更には早期消化器癌などに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)といった治療も積極的に行なってきました。当院は新しい内視鏡機器に加えてリカバリールームや入院病床もあるため、患者様にも安心して検査・治療を受けていただいております。
2025年は、西宮敬愛会病院低侵襲治療部門COKUにとって、診療規模の拡張もあり、飛躍の年になると考えております。
十分な人員・設備を整え、特に安全性を重視し、患者様のご負担の少ない治療を目指してまいります。
今後、更に多くの患者様に腹腔鏡手術、内視鏡診療・治療を提供することで、地域医療にも貢献できればと考えております。
最後となりますが、皆様のご健康とご多幸をお祈りし、来年も素晴らしい年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門 COKU 主任部長 大塚正久