鼠径ヘルニアは、足の付け根の部分(鼠径部)の筋膜が弱くなり、そこから腸や内臓の一部が脱出してくる病態です。鼠径ヘルニアを根治するには手術が必要であり、技術と実績を有する専門医が在籍する病院を選ぶことが推奨されます。西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門COKU鼠径ヘルニアセンターには、宝塚市在住の方も来院されています。本記事では、宝塚市から当院に通いやすい理由や、当院が提供する鼠径ヘルニア手術の特徴、アクセス方法などについて詳しくご紹介いたします。
こんな症状ありませんか?
このような症状がある場合、鼠径ヘルニアの可能性があります。鼠径ヘルニアを発症する割合は、海外の論文によると、生涯を通して男性が約27%、女性が約3%といわれており、男性の約3人~4人に1人はかかっているのです。鼠径ヘルニアは、誰もが発症する可能性があるため、鼠径ヘルニアが疑われる症状に気付いたら、できるだけ早期に専門の医療機関に相談することが大切です。
西宮敬愛会病院・低侵襲治療部門COKU鼠径ヘルニアセンターには、当院のある西宮市をはじめ、隣接する尼崎市からも多くの患者さまにご来院いただいておりますが、阪急今津線で西宮と直結している宝塚市からも、全体の約10〜15%の患者さまがお越しくださっています。
西宮敬愛会病院 COKU 鼠径ヘルニアセンターでは、どなたでも安心して受診いただけるよう、各種サポート体制を整え、患者さまに寄り添った医療の提供を心がけています。今回は、宝塚市にお住まいの方が、当院を受診しやすいポイントについてご紹介します。
西宮敬愛会病院 COKU 鼠径ヘルニアセンターでは、鼠径ヘルニアに関する診察や治療を、紹介状をお持ちでない方でも受けていただけます。初診の方でも安心してお越しいただけるよう、患者さま一人ひとりのお悩みに真摯に向き合い、わかりやすい説明や診療をおこなっております。精密検査や専門的な診断、セカンドオピニオンのご希望にも柔軟に対応していますので、小さな不安でも遠慮なくご相談ください。
西宮敬愛会病院 COKU 鼠径ヘルニアセンターでは、鼠径ヘルニアをはじめとする外科的な良性疾患に対し、患者さまの負担を可能な限り軽減する低侵襲手術を積極的に取り入れています。特に、体へのダメージが少なく術後の回復も早い腹腔鏡手術を主軸とし、安全性と確実性を追求した治療を提供しています。
また、当センターでは、より一層の低侵襲化を図るため、「単孔式腹腔鏡手術」にも対応しています。この方法は腹部に小さな1つの切開を加えて手術をおこなうもので、従来よりも傷跡が目立ちにくく、術後の痛みや違和感を抑えられるのが特長です。患者さまが安心して日常生活に復帰できるよう、体に優しい治療環境の整備に努めています。
鼠径ヘルニアの診断は、「正しく見極める」ことが重要です。この疾患は立っている時に足の付け根が膨らみ、横になるとへこむという特徴があるため、当院では立位での観察を必ずおこない、膨らみの状態や触診による反応を丁寧に確認します。診察の次のステップとして、より詳細な診断が必要な場合には、腹臥位(ふくがい)でのCT検査を実施します。この体勢での撮影は、従来の方法よりもヘルニアの位置関係を鮮明に映し出すことができ、外鼠径ヘルニアか内鼠径ヘルニアかの判別にも有効です。
CT画像は外科医に加え、放射線科専門医も肝臓、胆嚢、腎臓などの臓器にも異常がないかを確認します。もし他の疾患が疑われる場合には、適切な医療機関への紹介もおこなう体制を整えています。
また、手術の質を高め、患者さまへの負担を抑えた先進的な低侵襲治療をおこなうために、先進的な腹腔鏡手術システムや高周波手術装置、麻酔システムなど、総合病院と同等の機器・設備を整えているのも当院の特徴です。消化器外科領域において豊富な経験と高度な資格を有する医師が手術を担当し、「腹腔鏡手術(単孔式TEP法、TAPP法)にも対応しております。
西宮敬愛会病院 COKU 鼠径ヘルニアセンターでは、鼠径ヘルニア(脱腸)の手術に際し、患者さま一人ひとりの生活環境やご希望に応じて、日帰り手術と短期入院のいずれかをお選びいただけます。日帰り手術には、早期の社会復帰や早期に離床することによる深部静脈血栓症の予防、術後認知機能障害を回避するなどのメリットがあります。また、「仕事の都合で長期の休みが取れない」「育児中なので、なるべく早く自宅に戻りたい」といった理由から、日帰り手術を選ばれる方も多くいらっしゃいます。
一方で、「術後は病院で過ごしたい」「手術当日はそのままゆっくり過ごしたい」という理由から、入院をご希望される方にもしっかり対応しております。
なお、当初は日帰り手術を予定していた場合でも、手術後の体調や回復具合によっては、医師の判断のもと柔軟に入院へ切り替えることも可能です。不安な点があればどうぞお気軽にご相談ください。
西宮敬愛会病院COKUには宝塚市在住の方も多く受診されています。ここでは、電車と車を利用しての当院へのアクセスをご紹介します。
≪最寄り駅≫
当院の最寄り駅は、西宮北口駅です。東改札口を出て、右手方向に進み、ガーデンズゲートを通り抜け、阪急西宮ガーデンズ方面へ進みます。途中の道は西宮ガーデンズの回廊で、多くが屋根のある道になっています。ガーデンズ入り口の手前を右に曲がって、通路を進み、歩道橋を降りてまっすぐ進むと、左手に当院が見えます。徒歩6~7分で到着します。
≪最寄り駅までのアクセス≫
阪急今津線を利用し西宮北口駅までお越しください。阪急今津線は、宝塚駅から西宮北口駅まで直通で運行しており14分ほどで到着します。乗換の必要はありません。
※当院をご利用の方は、無料で駐車場をお使いいただけます。
西宮敬愛会病院COKUでは、できる限り心地よく来院していただけるよう、スタッフ一同、施設内の清潔保持はもちろん、一つひとつの対応にも細やかな配慮を心がけています。当院をご利用いただいた方々からは、施設の雰囲気やスタッフの対応について、たくさんのご意見・ご感想を頂戴しております。ここでは、その一部をご紹介いたします。
鼠径ヘルニアは、発症初期には痛みがなかったり、飛び出した部分を指で押すと引っ込むため、つい放置してしまう方も少なくありません。しかし、この病気は自然に回復することはなく、根本的に治すには手術が必要です。特に注意すべきなのが「陥頓(かんとん)」という重篤な状態です。陥頓が生じると、腸の血流が途絶えることで急激な症状が現れます。強い腹痛に加え、吐き気や嘔吐をともなうことがあり、腸閉塞を引き起こす可能性もあります。このような状態は放置できず、迅速な対応が求められるため、緊急手術が必要になることがあります。
もし、足の付け根周辺にこれまでにない膨らみや違和感があった場合には、自己判断せず、早めに医療機関を受診することが大切です。