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胃カメラ検査は鼻から・口からどっちが痛くない?

2025.03.20

食道がんや胃がんなどの早期発見に欠かせない胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)。胃カメラ検査には、内視鏡を口から挿入する方法と、鼻腔より挿入する方法の2つのアプローチがあります。

ここでは、胃カメラを口からあるいは鼻からおこなう場合のそれぞれの特徴を、メリットやデメリットを比較しながら詳しく解説します。これから胃カメラを受けようという方が気になる「検査の痛みや苦痛」や、鎮静剤を使った“苦しくない胃カメラ検査”についてもご紹介します。

 

1.      口からおこなう胃カメラ検査とは

口からおこなう胃カメラ検査は、経口内視鏡検査とも呼ばれ、名前の通り口から内視鏡を入れて胃の内部を観察する方法です。胃カメラの中で最もよくおこなわれる方法で、喉に局所麻酔をしてから、口にマウスピースをはめた状態で横になり、先端部径5.8mm程度の内視鏡を飲みこんで検査します。多くの病院では経口内視鏡は10mm程度の太径のものを用いますが、当院では苦痛に配慮するため、経口の場合でも5.8mmのものを使用しており、嘔吐反射が格段に抑えられています。検査の所要時間は7~8分程度です。

1.1.     口から検査するメリット

経口内視鏡検査のメリットは、経鼻内視鏡検査のデメリットを回避できる点です。経鼻内視鏡検査の場合は、鼻腔を広げるためにスプレーをし、効果が出るまで約10分待つ必要がありますが、経口内視鏡検査ではそのような待ち時間は発生しません。
また、経鼻内視鏡検査のように鼻に痛みが出たり、鼻血が出たりすることもありません。

1.2.     口から検査するデメリット

経口内視鏡検査のデメリットは、嘔吐反射が起きやすいことです。嘔吐反射とは、喉に異物が触れた際に「オエッ」となる生理反応のことです。口から飲み込むことに心理的な抵抗感を感じてしまう方もいます。

その他、検査中は医師と会話ができないこともデメリットの一つです。また、検査中は口を大きく開けたまま維持しなければならないので、顎関節症の方や、歯の矯正器具や入れ歯を使用中の方は、検査を受けにくいこともあります。

 

2.      鼻からおこなう胃カメラ検査とは

鼻からおこなう胃カメラ検査は、経鼻内視鏡検査といいます。先端部径5.8mm程度の細い内視鏡を鼻から挿入し、喉の奥を通して胃の中に挿入する方法です。はじめに鼻腔を広げるスプレーをして10分待ち、鼻の局所麻酔をして、鎮静剤をご希望であれば鎮静剤を投与して検査を開始します。検査の所要時間は経口内視鏡検査と同様に7~8分程度です。

2.1.     鼻から検査するメリット

経鼻内視鏡検査の最も大きなメリットは、経口内視鏡検査に比べて嘔吐反射や痛みが生じにくく、比較的楽に検査を受けられることです。カメラ挿入時の身体への負担が少なく、検査中も医師と会話ができるのもメリットです。また、入れ歯を外す必要がないため、歯科治療をしている方も安心して検査を受けることができます。

その他、鼻から食道に至る間に、咽頭や喉頭などに異常がないか調べやすい点もメリットの一つです。

2.2.     鼻から検査するデメリット

デメリットとしては、「鼻腔が狭くて通らない人がいる」ことです。生まれつき鼻腔が狭い方や、鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)といって、左右の鼻腔を隔てる真ん中の仕切りの骨が曲がっている方は、挿入時に強い痛みをともなうことや、検査自体が実施できないことがあります。このような場合には、経口内視鏡検査に切り替えて実施することになります。

 

3.      胃カメラ検査の方法は4通り

胃カメラ検査には、先ほど解説した口からと鼻からの2つのアプローチの方法があり、それぞれに鎮静剤を使用するパターンと使用しないパターンの計4通りの方法があります。それぞれ詳しくみていきましょう。

3.1.     経口+鎮静剤ありの検査

鎮静剤を併用し、口から内視鏡を入れる方法です。鎮静剤とは、いわゆる「麻酔薬」のことで、点滴ルートから鎮静剤を導入し、鎮静剤が効いてからカメラを挿入します。ほぼ眠ったまま検査を受けることができるので、径の太いカメラでも、通常痛みや苦しさを感じることはなく、「気づいたら検査が終わっていた」ということが多いです。

鎮静剤を併用する方法は、胃カメラ検査への不安感が強い方や、嘔吐反射の強い方、過去に胃カメラで苦しい経験をした方に適しています。

しかし、デメリットとして検査後に覚醒するまで30分~1時間程度の休息が必要であり、すぐに帰宅することができないことや、検査当日は自転車やバイク、車の運転を控えるなどの行動制限があること、鎮静剤の副作用で血圧低下や呼吸抑制などが起きるリスクがあることなどが挙げられます。また、心臓病などの持病がある方には、鎮静剤の併用ができないこともあるので、医師に事前に相談する必要があります。

3.2.     経口+鎮静剤なしの検査

意識がはっきりした状態で、口から内視鏡を入れる方法です。はじめに、嘔吐反射が起きにくくするために、のどの奥に局所麻酔薬を5分ほど溜めて、のどの感覚を鈍らせます。喉の局所麻酔が効いたら、横になってマウスピースをはめ、口からカメラを挿入します。

鎮静剤なしで口からカメラを入れる方法は、嘔吐反射が弱い方や、胃カメラへの不安感が少ない方、仕事の都合などでどうしても検査当日の乗り物の運転をしなくてはならない方、検査後すぐに帰宅したい方、鼻からカメラが通りにくい方などに向いている方法です。

ただし、デメリットとして、鎮静剤を併用しないので、喉に局所麻酔が効いている状態であっても口からカメラを入れるときに痛みや嘔吐反射が生じやすく、検査中も胃の中に不快感を覚えやすいという点が挙げられます。また検査中に不安になり、極度に緊張してしまうなど、精神的にも負担が大きいという点も考慮する必要があります。

3.3.     経鼻+鎮静剤ありの検査

鎮静剤を併用し、鼻から内視鏡を入れる方法です。鎮静剤で眠った状態で細いカメラを鼻から挿入するので、ほとんど苦痛を感じることなく検査を受けることができます体質的に鎮静剤が効きにくい方で嘔吐反射が強い方については、経鼻+鎮静ありの検査が検討されます。

3.4.     経鼻+鎮静剤なしの検査

意識がはっきりした状態で、鼻から内視鏡を入れる方法です。「経鼻+鎮静剤なし」は、嘔吐反射が強いために「経口+鎮静剤なし」が不向きな方に向いている方法です。鎮静剤を使用しないので、検査後の行動制限もなく、乗り物の運転もできるので、検査後すぐに出勤したい方や帰宅したいという方はこちらを選択することになります。そのほか、心臓病などの持病があって鎮静剤を使用できない場合でも、経鼻内視鏡であれば、鎮静剤なしでも比較的苦痛が少なく、胃カメラ検査を受けることができます。

ただし、デメリットとしては、鎮静剤を使用しないため、鼻粘膜に局所麻酔が効いていても、鼻からカメラを挿入するときに不快感や痛み、息苦しさを感じる場合があることが挙げられます。また、もともと鼻腔が狭い方は、カメラが入りにくく、挿入時の痛みが強かったり、摩擦によって鼻粘膜から軽い出血が起きたりするリスクもあります。鼻からカメラが入りにくい場合は、検査を中断し、口からのアプローチに変更することになります。

 

4.      胃カメラ検査の痛みや苦しさを軽減するポイント

つらいと思われがちな胃カメラ検査ですが、検査の痛みや苦しさや痛みを軽減し、楽に受けるためのポイントがあります。

まず1つ目のポイントは、鎮静剤を併用することです。鎮静剤を使用することで、ウトウトと眠ったまま、痛みや苦しさ、不安を感じることなく検査をうけることができます。どうしても胃カメラ検査に抵抗感がある方や、不安になりやすい方、過去に受けた胃カメラでつらい経験をした方などは、鎮静剤の併用を検討しましょう。

一方、鎮静剤を使用せずに、胃カメラ検査を受ける場合でも、以下の6つのポイントを意識することで、検査の苦痛を軽減することができます。

胃カメラ検査の痛みや苦しさを軽減する6つのポイント

  • 肩の力を抜いてリラックスする
  • のどの力を抜くよう意識する
  • ゆっくり深呼吸をする
  • 検査中は目を開けておく
  • 検査の後半はゲップを我慢する

まず、検査室に入ったら心身共にリラックスするように心がけましょう。緊張して肩に力が入ったり、肩で息をしてしまったりすると、呼吸が乱れて苦しくなってしまいます。肩の力を抜いて、ゆっくり大きな深呼吸をして気持ちを落ち着けましょう。

いよいよ、カメラを入れるというタイミングでは、のどの力を抜くように意識し、担当医の指示に従って呼吸と飲み込む動作をしましょう。検査中、のどに力を入れて構えてしまうと、嘔吐反射が起きやすくなったり、カメラが通る時に痛みが生じたりする原因になりますので、リラックスを心がけることが大切です。

なお、検査中は目を閉じたくなりますが、目を開けて遠くをみるようなイメージを持つのもポイントです。目を閉じてしまうと、のどの違和感に意識が集中してしまい、嘔吐反射が出やすくなるからです。

検査の後半は、カメラから胃の中に空気を送り込んで、胃を膨らませた状態で観察します。ゲップが出そうになりますが、ゲップをしてしまうと再び膨らませる必要があり、その分検査時間が長くなってしまいます。医師から「終わりましたよ」「もういいですよ」といわれるまではゲップを我慢しましょう。

 

5.      つらくない胃カメラ検査を受けるには病院選びが大切!

つらくない胃カメラ検査を受けるためには、病院選びが大切です。内視鏡専門医が検査を実施するのか、鎮静剤の使用の選択肢があるかどうか、経口内視鏡あるいは経鼻内視鏡の選択肢があるかどうかなどを比較しましょう。

胃カメラ検査に熟達した消化器内科専門医のいる病院では、内視鏡も最新機器を導入しており、医師をはじめとして看護師などのスタッフも経験が豊富なため、スムーズかつ患者さんに寄り添ったきめ細やかなサポートを受けることができます。

胃カメラ検査の際の痛みや苦しさは、何よりも担当医の技量によって大きな差が出るため、経験豊富な内視鏡専門医が検査をおこなっている病院を選びましょう。

西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門COKUでは消化器内視鏡専門医・指導医資格を持つ経験豊富な内視鏡医が胃カメラ検査を担当します。鎮静剤の使用が可能で、高い内視鏡挿入技術に加えて、最新の内視鏡システムを使用することで苦しくない検査を提供しています。当院が主に使用する最新の内視鏡は、先端部が径5.8mmと極めて細い高画質細径カメラであり、患者さんの状態に応じて鼻からでも口からでも挿入可能です。さらにAIによる見落とし防止システムを導入し、疑わしい場所をAIが検出ボックスで囲んで表示することで、診断精度を高めています。

患者さん一人一人の状態にあった検査方法をご提案していますので、ぜひご相談ください。

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