このたび、大塚正久主任部長と三賀森学消化器外科部長がFACSとして認められました。
ACS(American College of Surgeons)は1913年に米国で設立された外科医と外科医療の質向上を目的とした学会で会員(Fellow)数は約82,000で世界最大の外科医の学会です。本来米国の学会ではありますが、多くの外国人会員もおり、国際色豊かな学会です。ACSには日本支部もあります(リンクはこちら)
FACSは必要症例数や筆記試験やビデオ審査のある専門医とは異なりますが、メンバーとなるためには既存のFACSメンバーの推薦や面談を行い承認していただく必要があります。FACSになることにより、学会から雑誌Journal of American College of Surgeons(JACS)を含む多くの情報が頻繁に届くことで知識のアップデートに有用です。
米国でも鼠径ヘルニア(脱腸)手術は数多く行われており、一般外科手術の約15%(年間約80万件)を占めるといわれています。また、米国は日帰り手術が以前より多く行われており、80-90%が日帰り手術で行われているといわれています。日帰り手術先進国での経験や知識またその問題点などをFACSとして認められたことをきっかけに勉強を行い、さらに日々の診療において国際的な視野を広げたいと思います。