2025年5月23日~24日に岩手県盛岡市で開催された第23回日本ヘルニア学会に当院からの発表と司会のため参加してきました。
大阪や兵庫では半袖でもよいくらいの暑さでしたが、盛岡はまだ肌寒い気温でした。駅からも見える岩手山にはまだ冠雪が残っていました。学生時代に盛岡市に来たことがあり、わんこそばを108杯食べました。駅にはわんこそばのキャラクターがいました。
今回は当院で鼠径ヘルニアのタイプやサイズによって術式を使い分けて行っている結果や腹壁ヘルニアの工夫などを発表してきました。TEPとTAPPの得意なところと苦手なところを理解して適応を選択することで、スムーズに手術がすすみ時間の短縮につながっていると思います。また、2つの術式を行うことで意識して見えてくるものがあり、さらなる局所解剖の理解にもつながっていると思いました。
学会参加中には畑先生といくつかのセッションを一緒にまわって知識のアップデートを行いました。
夜は関西や東京の先生方と食事をして情報交換を行いました。盛岡冷麺もしっかり食べました。盛岡はBarの激戦区とのことで、おしゃれなBarでおいしいお酒もいただきました。
学会で多くの先生方の発表を聞いて、細かな工夫など新しい発見もありまし、われわれが行っていることが間違っていないと自信につながることもあります。今回の学会テーマは合併症軽減と教育でした。合併症軽減は切なる願いですし、今後も常に向き合っていきたいと思います。また、知り合いの先生が見学に来てくれることになりました。役に立つ技術は共有して多くの患者さんのためになりたいと思います。
文責 西宮敬愛会病院 消化器外科部長 三賀森 学