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鼠径ヘルニア手術:日帰り手術も入院も対応可能な当院の取り組みについて

鼠径ヘルニアの手術は、最近では日帰りで受けられるクリニックが増えてきました。しかし、当院では日帰りだけでなく、入院での手術も対応しています。日帰り手術が増えている中で、入院ができることは当院の大きな強みのひとつです。患者さんのご希望や体調に合わせて柔軟に対応できるので、安心して治療を受けていただけます。


日帰り手術ってどんなもの?

「日帰り手術」とは、手術を受けたその日のうちに自分の足で歩いて帰宅できる治療のことです。欧米では一般的な方法として広く知られており、日本でも医療技術や麻酔の進歩により、安全で負担の少ない術式として定着しつつあります。

鼠径ヘルニアの手術も日帰りでできる施設が増えていますが、まだまだすべての病院で行われているわけではありません。ですので、日帰り手術が選べない患者さんもいらっしゃいます。


日帰り手術は本当に安全?大丈夫?

結論から言うと、「ほとんどの方は日帰り手術で問題ありません
ですが、患者さんの体調やご希望によっては、入院手術が適している場合もあります。


1.病院の種類による手術の違い

① 総合病院の場合

2022年のデータで鼠径ヘルニア手術のうち日帰り手術は約7%。つまり、ほとんどの患者さんは入院して手術を受けています。平均入院日数は約4.5日で、多くの病院では3泊4日や4泊5日という標準の入院期間が設定されています。総合病院は循環器や腎臓など、さまざまな診療科が揃っており、術後の管理が必要な重い患者さんにも対応できるのが特徴です。

総合病院における鼠径ヘルニアの手術件数は様々ですが、おおよそ50-200件/年となります。200件/年ほど行っている病院は多い方ですが、大きな病院では外科医の数も多いため一人あたりの執刀担当数は少なくなります。以前鼠径ヘルニア手術の習得についてという記事を書かせていただきましたが、十分な手術経験をしている外科医がいるかどうかはよく調べる必要があると思います。

鼠径ヘルニア(脱腸)の手術の習得症例数や期間について

② 日帰り専門クリニックの場合

鼠径ヘルニアの日帰りクリニックが全国でも増えてきています。多くの場合、外科医1名が手術を行い、看護師さんが助手やスコピスト(腹腔鏡手術のカメラ担当)を行います。麻酔は外科医自身が行う自家麻酔や麻酔科医が行う場合など様々です。鼠径ヘルニアを専門で行っているため、外科医が経験する症例数は多く、同じ疾患を行うため治療の流れもシステマチックになっています。

一方で、日帰り専門のクリニックは術後に入院を要する場合に対応が難しいため、手術を行う患者さんの条件を厳しくせざるを得なくなります。

③ 当院(西宮敬愛会病院COKU鼠径ヘルニアセンター)の体制

当院では日帰り手術と短期入院の両方に対応できる環境を整えています。日帰り手術を希望されても、術後の状況により入院に切り替えることが可能です。また当院の手術体制はこちらにも書かせていただきましたが、「外科医2人体制」で、「麻酔科医は専従で全身麻酔に対応」しています。CTなどの検査も初診時に受けていただけるためスムーズです。

西宮敬愛会病院低侵襲治療部門の手術体制について

日帰り手術を予定したいけど術後の状態でやっぱり入院したいかも」という場合も対応可能です。


2.どんな方が日帰り手術に向いている?

仕事が忙しい方や小さなお子さんがいる方、ご高齢の方など、長期入院が難しい方に日帰り手術は特におすすめです。術後の吐き気や痛みも比較的軽く、多くの方は鎮痛薬でコントロールできます。当院でも80歳代の元気な方が日帰り手術を受けておられます。

ただし、心臓や腎臓などに重い持病がある方や、手術や麻酔に強い不安がある方は入院手術を選択していただくことも可能です。術後の痛みや吐き気は完全にゼロにはできませんが、当院では術中の鎮痛薬やブロック注射、制吐薬の工夫を行い、また周術期に丁寧な説明とケアを心がけています。


3.当院の入院・日帰り手術への取り組み

当院の特徴は、患者さんのニーズに合わせて日帰り手術も短期入院も対応できることです。術後は回復室で看護師が付き添い、飲水や歩行の確認を行い安全に退院していただけるようサポートしています。

入院をご希望の方には、個室や4人部屋をご用意。Wi-Fi完備で、テレビや雑誌が楽しめるタブレットも利用可能です。手術後にゆっくり過ごしていただける環境を整えています。

西宮敬愛会病院の回復室
リカバリー室:術後の回復時間をお過ごしいただきます。リクライニングシートで楽な姿勢をとっていただきます。
西宮敬愛会病院の4人部屋
4人部屋:パーテーションで区切られているため個室のようにお過ごしいただけます。
西宮敬愛会病院の個室
個室:部屋の中にトイレも設置されています。ごゆっくりお過ごしいただけます。

まとめ

鼠径ヘルニアの手術は、日帰り手術と入院手術のどちらも当院で対応可能です。患者さんのご希望や体調に合わせて最適な方法を選べるので、安心して受診してください。日帰り手術を希望しつつ「日帰り手術を受けたいけど、もし術後しんどかったら入院したい」と言っていただいても対応可能ですので受診時にご相談ください。

また日帰り手術ではご自身の車や自転車での運転では帰宅できませんが一泊後には可能ですので、お車で来て帰りたいという遠方の方は一泊入院で手術を受けていただけます。駐車場は無料でご利用可能です。

当院は紹介状不要で受診いただけます。土曜日の診察・手術も対応していますので、忙しい方にも通いやすい環境です。

※西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門 COKU外科部門では、鼠径ヘルニア(脱腸)や胆のう疾患に対して傷の小さな腹腔鏡手術を中心に行っています。鼠径ヘルニア手術では日帰りか短期入院かを選択いただけます。また土曜日の診察・手術も行っています。足の付け根のしこりや膨らみが気になる方はご相談ください。紹介状不要で受診いただけます。当院のホームページはこちらです。

文責/医療監修 西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門 消化器外科部長 三賀森 学

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