鼠径ヘルニア(脱腸)手術の流れ【予約~受診~手術~術後】 – 西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門「COKU」

予約・お問い合わせ
お問い合わせ電話番号
0798-64-0059
0798-64-0059
医療関係者の皆様へのご案内はこちら

鼠径ヘルニア(脱腸)手術の流れ【予約~受診~手術~術後】

鼠径ヘルニアの手術を受けられる患者様の基本的な流れをご紹介します。具体的なイメージを持っていただき、手術の流れがわからないという不安を少しでも払拭していただければと思い作成いたしました。

鼠径ヘルニア手術の予約画面

① 初診のご予約

初診のご予約は、WEBまたはお電話(0798-64-0059)で承ります。予約が取れましたら、当日は、健康保険証(マイナンバーカード)、お薬手帳を持参してください。

太ももの付け根に膨らみなどの症状がある方、鼠径ヘルニアかどうかわからないが診察を希望する方など、ぜひご相談ください。

② 受診日のながれ

受付時の画像

1.診察・検査

受付でお名前や住所などを確認し、問診票を記入していただきます。その後、診察室にお呼びします。診察室では、医師が病歴や症状の確認と視診や触診など診察を行います。女性の方の診察には、必ず女性看護師が立ち会います。

鼠径ヘルニア検査のCT

当院では、臨床所見での診察に加えて、腹臥位で腹圧をかけた状態でCT検査を行うことで補助的に鼠径ヘルニアの診断を行います。

鼠径ヘルニア手術の説明文書

2.手術説明

臨床所見・CT検査などから診断がついた場合は、鼠径ヘルニアの状態や患者様の既往歴、手術歴などの背景を踏まえて、最適な手術の方法をご提案いたします。手術の具体的な方法や合併症についても説明の文章やイラストを用いてご説明いたします。

手術前カンファレンス

3.術前検査

術前検査では、採血検査・呼吸機能検査・心電図検査・胸部レントゲン撮影を行います。現在他の医療機関に通院されている方は、病院間で診療情報のやり取りを行いながら安全に手術が行えるかどうかを判断します。結果を外科医・麻酔科医・看護師が参加する術前カンファレンスを定期的に行っています。術前検査結果を共有し、アレルギー薬剤の確認、術後の嘔気対策などに役立てています。

手術日程

4.手術日の決定

術前検査で問題がない方は、手術日を決定します。日帰りか一泊入院かについてもお選びいただきます。

鼠径ヘルニア手術前のオリエンテーション

5.術前オリエンテーション

術前のオリエンテーションは、看護師がパンフレットを用いて手術当日の持ち物や注意事項の確認を行います。また、口の開き具合や歯の状態などを確認します。手術当日の流れでイメージしにくいところがあれば、お気軽にご相談ください。

※手術を受けるにあたり既往歴などの問題がない方は、基本的には次回来院時が手術当日になります。別日に検査を受けていただく必要がある場合や、術前検査で確認することがある場合は、手術前の別日に外来にお越しいただく場合があります。

③ 手術当日のながれ

1.当日の朝~来院

術前の説明でお伝えした絶飲食時間や内服薬をご確認ください。事前にお伝えした来院時間にお越しいただきます。来院後に必要な書類や体調、手術部位の確認を医師・看護師が行います。その後、お部屋に移動し、お着替えを行っていただきます。

※付き添いの方は、患者様のお帰りの時間まで受付でお待ちいただけます。西宮ガーデンズなど近くに外出していただいてもかまいません。一泊入院の場合は、手術終了後にご面会いただきます。

2.手術室に入室

西宮敬愛会病院の手術室

・入室

手術の準備ができましたら、看護師がお部屋にうかがいます。手術室に入りましたら手術台に腰を掛けていただき、お名前、手術部位、アレルギーやグラグラする歯がないかなど最終確認を医師・看護師とともに行います。その後、手術台に仰向けになり心電図などのモニターを装着します。

全身麻酔

・麻酔開始

麻酔科医師が腕から点滴をとります。その後、酸素マスクをお顔に近づけて、点滴から麻酔薬の投与を行います。麻酔が十分に効いたのちに人工呼吸のチューブをいれて、手術中は人工呼吸管理を行います。麻酔の導入の後に、手術体位を整えて手術部位を消毒します。※短時間の手術のため、尿道カテーテルの留置は行いません。

鼠径ヘルニア(脱腸)の手術

・手術開始

消毒後に清潔な覆布をかけて手術の準備を行います。外科医・麻酔科医・看護師で術前の確認を行い、手術を開始します。手術はおおよそ1時間程度です。手術終了時に、使用したガーゼや針などのカウントを行ってから、傷を閉じます。また、局所麻酔や吐き気止めの投与など必要な処置を行います。

・手術終了

手術終了後に麻酔を覚まして人工呼吸の管を抜きます。受け答えができることを確認してストレッチャーに移り、リカバリー室に移動します。

術後のリカバリー室

・リカバリー室

リカバリー室では約15分程度、心拍や血圧、酸素濃度などのモニタリングを行います。十分に覚醒して血圧などが落ち着いていればリクライニングチェアに看護師付き添いで歩いて移動します。その後、トイレ歩行や飲水・軽食の摂取を行い状態が落ち着いていることを確認します。術後2時間程度で退院基準を満たせば点滴を抜針し、お部屋に戻りお着替えをします。

・退院時診察

診察室で体調や傷口の最終確認を行った上で、帰ってからの注意事項や内服薬について説明します。次回診察の予約を取ったあと清算を行い、退院となります。緊急時の連絡先を退院時にお渡しいたします。帰宅後ご不安な点があればご連絡ください。

④ 手術翌日

医師が体調確認の電話をします。体調や傷口で気になることがありましたら、お伝えください。

基本的な日常生活の制限はありませんが、ジムでの筋トレなど積極的な運動は手術後約2週間程度お控えください。

⑤ 初回外来

手術後約1週間で術後初回の外来診察を行います。傷口や痛みの程度の確認などを行います。必要があればお薬の処方を行います。

⑥ 1か月目の外来

手術後約1か月目に再度外来診察を行います。とくに問題がなければその後の外来は電話での確認にするかなどをご相談させていただきます。

※基本的な手術を受けられる方の流れをご紹介しました。お仕事など日程の都合のにもご相談にも対応させていただきますので、受診の際にお気軽にお話しください。

お探しの情報は見つかりましたか