「鼠径ヘルニア」は一般的に「脱腸」と呼ばれる病気で、下腹部と脚の境目にある「鼠径部」の組織が弱くなり、その部分から腸などの臓器が皮膚の下に飛び出る病気です。鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、唯一の治療法は手術です。足の付け根のふくらみや違和感に気づいた段階で、早めに医療機関に相談することが大切です。
神戸市北区は、神戸市の中でもっとも面積が広い区です。そのため区内にも鼠径ヘルニアに対応する医療機関はありますが、お住まいのエリアによっては区内よりも隣接エリアの医療機関の方がアクセスしやすいケースもあります。その選択肢の一つとして「西宮敬愛会病院COKU鼠径ヘルニアセンター」を選ぶ方もいらっしゃいます。この記事では、医療機関選びで知っておきたいポイントと、当院が選ばれる理由や手術までの流れ、手術の費用、神戸市北区からの詳しいアクセス方法について紹介します。
鼠径ヘルニアの手術を検討する際に、どの医療機関を選ぶべきか迷う方も多いことでしょう。神戸市北区という地域性もふまえて、知っておきたいポイントを紹介します。
神戸市北区は、六甲山系の北側に位置し、神戸市の中でもっとも広い区です。そのため、鼠径ヘルニアの手術ができる医療機関が、北区内であっても遠い場合が少なくありません。また、総合病院の多くは、神戸市の中心部である中央区や西区、長田区など、北区の南側に集中しています。こうした北区の地域性をふまえると、隣接した西宮市や宝塚市などの方が距離的に近くアクセスが良いこともあります。鼠径ヘルニアの手術をする際には、北区内や神戸市内にこだわらず、隣接エリアまで範囲を広げて、医療機関の選択肢を増やすことが重要です。
鼠径ヘルニアの診断から手術までトータルで受けることができるのは、外科・消化器外科のある総合病院、または鼠径ヘルニアの専門クリニックです。
総合病院は、複数の診療科があるため、特に鼠径ヘルニア以外の病気をお持ちの方などは、診療科を横断した管理を受けることが期待できます。また入院施設があることも特徴のひとつです。ただし、総合病院の外科、消化器外科では、鼠径ヘルニア以外の診療や手術もあるため、初診から手術までの期間は長いことが多いようです。
鼠径ヘルニアの専門クリニックは、基本的に鼠径ヘルニアの専門医が診療に当たり、手術実績が多く、日帰り手術ができるクリニックがほとんどです。初診から手術までの流れが明確で、手術までの期間は短く、ライフスタイルに合わせた日程で手術を受けられる可能性が高いです。
総合病院と専門クリニックを選ぶ際の主な観点は次の通りです。ご自分のライフスタイルや希望と照らし合わせてみましょう。
鼠径ヘルニアの手術を受ける医療機関を選ぶ際に、通院がしやすい方が良いか、それとも専門性の高い方が良いか、迷う方もいることでしょう。どちらを優先するかは、ご自分の状況に応じて判断することが大切です。
持病をお持ちで、普段からお近くの総合病院にかかっている方は、まず通いなれた病院で相談しましょう。また、高齢の方で付き添いが必要な方は、移動時間が短く通院しやすい方が良いでしょう。
仕事やプライベートなどで忙しい方、介護や子育てなどで家をあける時間を短くしたい方、すぐに日常生活に復帰したい方、入院で認知機能の低下が心配な高齢者などは、専門性の高いクリニックを優先すると良いでしょう。
一般的に、専門クリニックは通院回数が少なく、手術までの待機期間が短いことが多く、日帰り手術や、さまざまな術式に対応しているからです。専門性を優先する場合には、遠方までエリアを広げて検討する必要があるかもしれませんが、症例数が多く経験豊富な専門医が診療にあたるため、安心して手術を受けることができます。

神戸市北区内で鼠径ヘルニアの手術を受ける場合、主に総合病院の外科・消化器外科になります。ただし、総合病院の数自体が多くありません。また、外科を標榜しているクリニックはありますが、必ずしも鼠径ヘルニア手術に対応していない場合や、北区内といっても距離が遠いこともあります。
近隣エリアにひろげた場合でも、ほとんどが総合病院での対応となり、基本的に入院が必要で、手術までの待機期間が長くなったり、通院回数が多くなったりするケースもあります。この地域には、専門クリニックが少ないことから、日帰り手術や手術方法の選択肢が少ない可能性も否定できません。
当院は、神戸市外ではありますが、車、電車ともアクセスが良く、通院回数が少なく、手術は原則ほぼ毎日実施しており、ご都合に合わせて個別に最適な手術をお受けいただけます。
西宮敬愛会病院COKU鼠径ヘルニアセンターには、神戸市北区からもご来院いただいています。ここでは、神戸市北区から当院を選んでいただける理由について、当院の専門性の高い診療体制や治療方法などの観点からご紹介します。
当院全体の患者さまのうち、約20%が神戸市内から来院されています。その中で、北区内の方の割合は多くはありませんが、現在、クリニックの先生方から、多数のご紹介をいただいています。また、当院の高い専門性や診療体制に注目した患者さまが、車や電車のアクセスが良いことから、受診先として選んでご来院いただいているケースも増えています。
西宮敬愛会病院COKU鼠径ヘルニアセンターは、鼠径ヘルニアに特化した専門性の高い診療体制で、鼠径ヘルニアの診断から手術までトータルにおこなっています。
まず、手術を担当する外科医3名全員が、外科、消化器外科の専門医・指導医および内視鏡外科学会の内視鏡技術認定医を取得しています。各専門医は、診療や手術の実績、試験を経て取得できるものです。さらに、そのうち2名は、腹腔鏡による鼠径ヘルニア手術の指標となる「ヘルニア領域」の内視鏡外科技術認定医も有しており、安心して手術を受けていただけます。
また、全身麻酔は麻酔科専門医が担当し、循環器内科医や放射線科医、手術室看護師など各分野のスペシャリストが連携して医療チームを組んでいます。この医療チームが、患者さま一人ひとりの診療から手術までをトータルでサポートします。
西宮敬愛会病院COKU鼠径ヘルニアセンターでは、鼠径ヘルニア手術について、日帰り手術と短期入院のどちらにも対応しています。日帰り手術は、その日のうちに帰宅できるため、自宅でリラックスして過ごしたい方や、仕事や日常生活への影響を最小限に抑えたい方など、現在約6割の方が利用されています。また、短期入院は、術後の体調、移動や帰宅後に不安がある方、術後ゆっくり病院で過ごしたい方などに選ばれています。医師と相談の上、患者さまの希望にあった方法をお選びいただきます。
また、当院では従来の開腹手術に比べて、患者さまの負担が少ない「低侵襲治療」を採用しています。主に、腹腔鏡を使った方法で、特におへその1ヵ所の傷のSILS-TEP手術をおこなっています。傷が小さいため感染リスクや痛みが少なく、回復が早く日常生活への復帰も早いメリットがあります。
鼠径ヘルニアの手術方法は、大きく腹腔鏡手術と鼠径部切開法に分けられ、それぞれいくつかの術式があります。その中から、患者さまの体型、ヘルニアの位置や大きさ、全身状態、過去の病歴、腹部の手術歴などを総合的に判断して手術方法を選択する必要があります。西宮敬愛会病院COKU鼠径ヘルニアセンターは、鼠径ヘルニアの専門クリニックとして、経験豊富な専門医により、鼠径ヘルニアのあらゆる手術方法に対応できる診療体制をとっています。患者さまのご希望も考慮しながら、患者さま一人ひとりにもっとも適した手術方法を柔軟にご提案できるのが特徴です。
鼠径ヘルニアは、ふくらみが出たり引っ込んだりすることや、患部の恥ずかしさなどから、受診が遅れることも少なくありません。ただし、放置すると次第に大きくなり、腹壁の穴に内臓がはまりこんで元に戻らなくなる嵌頓(かんとん)という状態になることがあります。嵌頓になると、膨らんだ部分が硬くなり、血流が途絶えて、腹痛や嘔吐、発熱などの症状が起こり、命にかかわる腸閉塞になる可能性もあるため、緊急手術が必要になります。
鼠径ヘルニアは、放置しても自然と治ることはありません。また、鼠径ヘルニア以外の病気の可能性がないとは言えません。足の付け根の違和感やふくらみに気づいたら、「まだ大丈夫」と自己判断せず、すぐに受診するようにしましょう。

当院の、初診から手術当日を迎えるまでのステップを紹介します。
問診表をもとに医師が症状や受診までの経緯をお伺いします。立った状態と寝た状態で、患部の診察と触診をおこないます。女性は必ず女性スタッフが立ち会いサポートいたしますのでご安心ください。
診察後、医師が手術の説明をします。患者さまの同意の上で同意書を作成し、手術日を決定します。
血液検査、心電図検査、呼吸機能検査、超音波検査を行います。CT検査は時間帯によっては同日行いますが、造影検査が必要な場合や、時間帯によっては別日の検査となります。
手術当日までの生活、手術日の流れ、術後の注意点などについて、スタッフが冊子を用いて説明します。術前検査で問題のない方は、手術当日にご来院いただきます
持病がある方や追加で確認の必要がある方は、再度来院していただき、検査結果の説明と、必要があれば麻酔科医による診察や、手術の可否についての判断をします。
入浴していただけます。お食事は、前日の24時以降は摂らないでください。 水分の摂取は、来院時間の2時間前までは可能です。ただし、手術開始時間や患者さまの状態によって異なることがあるので、個別にご説明いたします。
受付後、手術着に着替えます。スタッフが体調や必要事項を確認し、手術室に移動します。麻酔科医が全身麻酔で十分に麻酔が効いていることを確認したうえで、手術を開始します。手術は平均約1時間程度です。
手術室で麻酔から覚めたことを確認後、リカバリー室でお休みいただきます。離床の基準を満たせばリクライニングチェアに移動します。術後約2時間の間に、状態に合わせて歩行、排尿をし、水分や軽食を摂ることができます。
短期入院の患者さまは、術後2時間はリカバリー室で経過観察後、病室へ移ります。
医師が帰宅の基準を満たしたことを確認後、帰宅できます。
手術というと、費用面での不安がつきものです。鼠径ヘルニアの手術費用は、次の3つの仕組みで自己負担額が軽減されます。
鼠径ヘルニアの手術には、健康保険が適用されます。窓口で支払う金額は、年齢や所得で決まる自己負担割合により異なり、現役世代は3割、年齢や所得によって2割や1割になります。
手術方法(腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術、鼠径部切開法による修復術)によって異なりますが、3割負担の方の費用の目安は以下の通りです。
自己負担額が高額になった場合、年齢や所得によって決まる負担上限額を超えた分が、後日支給され自己負担が軽減される仕組みです。そのため、手術費用が想定以上にかかった場合でも、一定額以上は戻ってくるという安心感があります。マイナ保険証の方は、オンライン資格確認システムにより手続きが不要です。
当院は病院施設として、国が定める「短期滞在手術基本料3」で算定しており、この制度により術前検査や手術費用、入院費などが包括的に計算されます。そのため、日帰り手術は「日帰り入院手術」に該当し、民間の医療保険に加入されている方は、入院手術給付金の対象となるため申請が可能です。日帰り手術だからといって給付の対象外になるわけではないため、その点でも安心して手術に臨んでいただけます。なお、給付の可否や申請方法については、ご加入の保険会社・保険商品によって異なりますので、詳しくはご契約している保険会社にお問い合わせください。
神戸市北区在住の方が、西宮敬愛会病院 COKUを受診される場合のアクセス方法をご紹介します。
北区は広いため、出発地によってアクセスは異なります。主な地域からのアクセスを紹介します。
有馬口駅周辺から、有馬街道を進み、船坂交差点を右折します。寿町北交差点を左折して山手幹線を進み、高松町南交差点を右折すると、左手に西宮敬愛会病院COKUがあります。所要時間の目安は約40分です。
鈴蘭台駅周辺から、有馬街道を南下し、東川崎で左折して浜手バイパスを進みます。札場筋で左折して、城ケ堀町北で右折し山手幹線へ。高松町南交差点を右折すると、左手に西宮敬愛会病院COKUがあります。所要時間の目安は約50分です。
谷上駅周辺から、有馬街道で船坂交差点まで進み、右折します。さらに進んで寿町北交差を左折して山手幹線に入り、高松町南交差点を右折すると、左手に西宮敬愛会病院COKUがあります。所要時間の目安は約60分です。
谷上駅周辺から「箕谷I.C.」に入り、「国道2号IC」でおります。一般道を進み「生田川IC」に入り「西宮I.C.」でおります。国道43号を進み、用海交差点を左折。西宮警察署北を右折して山手幹線に入り、高松町南交差点を右折すると、左手に西宮敬愛会病院COKUがあります。所要時間の目安は約40分です。
大沢町上大沢周辺から、県道82号線を天上橋交差点で右折し国道176号へ進み北六高台4丁目交差点を右折。さらに進んで寿町北交差点を左折して山手幹線に入り、高松町南交差点を右折すると、左手に西宮敬愛会病院COKUがあります。所要時間の目安は約60分です。
大沢町上大沢周辺から「大沢I.C.」から入り「宝塚I.C.」でおります。一般道で西宮北口・高松方面へ進みます。西宮ガーデンズ南西角の高松町南交差点を南に進むと、左手に西宮敬愛会病院COKUがあります。所要時間の目安は約40分です。
当院をご利用の方は、無料で駐車場をお使いいただけます。
有馬口駅から有馬線に乗車し、「谷上駅」で地下鉄北神線に乗り換えます。「三宮駅(神戸市営)」で下車し、徒歩で阪急「神戸三宮駅」へ移動します。阪急神戸本線(特急)に乗り「西宮北口駅」で下車します。所要時間は、約60分です。
鈴蘭台駅から有馬線に乗車し、「新開地駅」で特急に乗り換え、「西宮北口駅」で下車します。所要時間は、約40分です。
※バスをご利用の場合
有馬方面からは、バスの利用が便利です。有馬温泉から、さくらやまなみバスの阪急西宮北口駅行に乗車し、「阪急西宮北口駅」停留所で下車します。阪急神戸線「西宮北口駅」までは徒歩5分です。所要時間は、有馬温泉から西宮北口駅まで、約70分です。
≪最寄り駅から当院まで≫
当院の最寄り駅は、西宮北口駅(阪急神戸線)です。西宮ガーデンズへ向かう東改札口を出て、徒歩6~7分で到着します。途中の道は西宮ガーデンズの回廊で、多くが屋根のある道になっています。

神戸市北区在住の患者さまから、当院の鼠径ヘルニア手術に関して、よく寄せられる質問をご紹介します。
西宮敬愛会病院 COKU 鼠径ヘルニアセンターでは、紹介状をお持ちでない方でも受診していただけます。電話で予約、または当院のホームページ内「web予約」の中の「鼠径ヘルニアセンター・外科診療予約」から、ご都合の良い日時を選んでネット予約ができます。予約なしで直接来院も可能ですが、予約の方が優先となり、待ち時間が長くなるため予約をおすすめします。鼠径ヘルニアかもしれないという不安があれば、ぜひご相談ください。
通院回数は、術前・術後含めて4回程度が目安です。
術前の通院回数は、基本的に初診日と手術日の2回です。初診日に診察、術前検査、手術日の予約と手術の説明まで全ておこなえるように調整し、術前検査で問題がなければ、2回目の来院は手術日当日です。患者さまの状態や必要な検査の種類によって、追加の通院が必要な場合もあります。
術後の通院も、基本的に術後1週間程度と、2~3ヵ月後の2回です。術後の傷の状態や体調の変化など術後の経過を確認します。それ以降は、患者さまの状態に応じて主治医と相談していただき、なるべく通院の負担が大きくなりすぎないようにしています。また、術後に不安なことがあれば、緊急時の連絡先をお渡ししますので、予約に関わらずご相談ください。
当院では、患者さまのご希望があれば日帰り手術が可能です。ただし、既往歴や患者様の状態によっては入院をお勧めする場合もあります。患者さまご自身も日帰り手術に対して理解されており、帰宅時の付き添いや帰宅後に介護ができる方も必要です。また、お住まいが緊急時に速やかに来院できる範囲であることも条件のひとつですが、有馬・大沢方面等、北区の中心部から離れたエリアからでも対応可能なケースがありますのでご相談ください。
当院は、日本麻酔学会の「日帰り麻酔の安全のための基準」の中に示された受け入れ体制、麻酔中の安全管理、帰宅基準を遵守していますので、安全に日帰り手術を受けていただくことができます。
鼠径ヘルニアは、足の付け根のふくらみで気がつくことが多いですが、仰向けになるとひっこむことや、足の付け根という患部のため、恥ずかしさから受診が遅れるケースも少なくありません。しかし、鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、ふくらみが大きくなったり、違和感や痛みが強くなったりすることがあります。まれに、ヘルニアの穴から腸などがはみ出たまま戻らなくなる嵌頓(かんとん)を起こすと、緊急対応が必要になることもあります。
西宮敬愛会病院COKU鼠径ヘルニアセンターでは、患者さまの症状、ヘルニアの状態、年齢や持病などをふまえ、腹腔鏡手術や鼠径部切開法などから、患者さま一人ひとりにもっとも適した治療方法を、個別に検討しています。日帰り手術と短期入院のどちらにも対応しているため、ライフスタイルや環境、術後の体調や帰宅への不安がある方も、相談しやすい体制を整えています。
当院は、神戸市北区からの電車や車のアクセスが良く、来院しやすい立地にあります。鼠径ヘルニアの治療のための医療機関に迷ったら、当院に一度ご相談ください。